けものみち

まったりと、きのむくままに。

タイパーとしての自己紹介

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こんにちは。最近異常なほどタイピングモチベが高い白狐です。

今回は、今まであまりちゃんとお話してこなかった自分のタイパー歴について書いていこうと思います!


概略

横軸を時間、縦軸を実力(地力:自己評価)とするとこんな感じですね。

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実は結構昔からやってるんですよ!ちょっとずつ覚えている範囲でお話していきます。

初期(2004?~2006)

小学2年生ぐらい?のときに、親にパソコン教室に通わせてもらえることになり、そこでまずタッチタイピングの習得を始めた記憶があります。

さいころからホームポジションを習得し、学習ソフトを使ってガンガン進めていった感じですね。 かなり習得は早かったと思います。

その後は e-typing 黎明期(?)だったのでそのサイトで検定を受けつつ、徐々に打てる量や速度を上げていった感じです。

練習量としては、パソコン教室に通う頻度と同じなので週1でした。

毎パソ期(2006~2013)

パソコン教室でいろんなスキルを習得しつつ、教室のメンバー全員で毎パソに毎年2月、6月予選、10月予選に参加していました。

参加当時は、全国大会の枠があることを知らされていても、特にそこを目標とせず雑に練習をしていましたし、たぶん大会参加者の中でもそこまでまともに練習はしていなかったと思います。練習頻度としてはこれも週1で、毎パソにあててた時間は20~30分程度。和文1セット5分なのでだいたい5セット程度でしょうか。

このありえないくらい少ない練習量にもかかわらず、なんと小学4年生の時に初めて予選を突破できてしまいました。毎パソの全国大会枠は、6月大会上位5人、10月大会上位5人重複なしの10人で、小4のときはたしか小学校は低・中学年(4年生まで)の部と高学年の部にわかれていなかったような気がします。第6回とかだったのでかなり年としては浅めの大会でしたがこの時期でも和文の小学生部門は1000人以上はいたと思います(おそらくもっといる気がしますが、公式サイトがアーカイブ残してないのと記憶があいまいなので覚えていないです)。

全国大会の本番前、3分間のウォーミングアップがあるのですが、手元に何も文章もなければ、練習で暗記しているほど打ち込んだ文章もないのでぱっと何も浮かばず、かといって目の前にある本番の課題文も開けず、隣の人の打っている文章をただただ真似して打って若干動揺していたのをよく覚えています。

ちなみに初めての全国大会は3位。

こんな素晴らしい大会に参加できたにもかかわらず、その後も特にモチベが上昇することはなく、雑に週1の練習を続けては全国に出て...という感じでした。

中学生になるとさすがに全国勢のレベルが上がり、中1では予選落ちを経験します。

そして、中3のとき、和文部門で毎年内閣総理大臣賞をとっているヤツに勝てないのにムカついて、突然英文部門に突っ走ることにしました。今思うとひどい動機ですね。

それまでほとんど英文を打ったことがないのですが、ありあまる才能で中3のときの予選を4位で突破します。

格上だらけの全国大会では、みんながウォーミングアップをしているなか、任〇堂DSで呑気にゲームをして余裕をかまし他の中学生に肝っ玉の大きさを見せつけ、本番ではなんと歴代の大会でも激レアな英文0ミスを達成し優勝。我のノーミス戦略勝利す。

このときは親も非常に喜んでいましたし、僕自身もかなりうれしかったですね。 文部科学大臣賞のでっっっかい賞状とトロフィーをいただきました。

高校生の時は、タイピングよりも部活動(吹奏楽)や学祭などの方が圧倒的に楽しかったので、タイピングはほどほどにやりつつとりあえず予選は突破できる程度の地力は保っていました。

引退(2013~2019/06)

受験が大好きだったので(注:ただの1浪)、2回もセンター試験と2次試験を受けることになり、その後は大学生活を謳歌していました。タイピングは「昔やっていたけどつよつよだったよ!全1とったこともあるよ!」という典型的な過去の俺強かったぜマンになっていました。e-typing にするとこのころで 560~580 がハイスコアだったでしょうか。

ネット上に猛者がゴロゴロ待ち構えているとはつゆ知らず。

復帰(2019/06)

大学生もついに4年生となり、大学院進学を考えるころになります。

今年の弊研究室は、3年生から4年生に上がるときの研究室配属戦争では2つの椅子に対し10人が申し込みをし、成績で殴り合った結果勝利していました。しかし、この激戦のことを考えると院試は超高倍率が予想されるため、早いうちから戦の対策をしていました。

この院試の対策があまりにも早すぎたため、やることがなくなってしまい、何を血迷ったか小さいころから触っていた HHKB(2006年製造)を取り出します。

そして、「院試勉強飽きた。タイピングするわw」といって突然タイピングに復帰します。たぶん、タイパー界隈の中でも一番意味不明な復帰理由(理由??)だと思います。

このようにして突然復帰を表明したのですが、その後ツイッターを通して、これまでチートじゃないのか?(失礼)と思っていた人々が実在することを知ります。さらに、このころ Realforce Typing Championship(RTC)という大会があることを知り、久しぶりにちゃんとしたオフラインの大会に出てみたいなと思え、モチベが爆上がりしました。

先ほどの画像のように、この復帰したころから実力は急上昇していきます。

それまで e-typing の腕試しのハイスコアが 580 程度だったのが3か月程度で 660、そして 700 を超え、現在は 743 と歴代に残る記録が残せるようになりました。

現在

モチベの波こそありましたが、現在では古くからタイピングに熱心に取り組んでいらっしゃる方々のグループに入れてもらって日々対戦したり、自主的にいろんなタイピング練習サイトやゲームで腕を磨いています。

界隈トップクラスの実力者とも対戦する機会をいただけていますし、そこで負けを経験して「どうしたら勝てるようになるか?」「どうしたら私らしいタイピングができるか?」「私らしい打ち方、スタイルとは何か?」を真剣に考えるようになりました。

逆に、最近では、自分自身がほかのタイパーの方々にモチベを与える存在になっているような気もします。一緒に対戦してくれた人が、くやしい!とかまた対戦しましょう!とか言ってくれるとこちらとしても嬉しいですし、以前対戦した方が強くなって帰ってきたのも見ています。 客観的な評判もちらほらきくようになり、「安定感が高い」「精度が高い」「初見文章に強い」「ヤクザ」といったコメントは見かけました。

タイパーアドベントカレンダーでは、自分でローマ字入力のタイピングゲームの大枠をプログラミング(Unity, C#)で作ってみたり、タイピング関連の研究を探して紹介してみるなど、様々な観点からタイピングに取り組んでいる様子を披露しています。


おわりに

古参タイパーからすると、突然現れたタイパーのように思われるかもしれませんが、実は結構古くから練習量は少ないながらやっていた隠れタイパーでありました。

これからもよろしくお願いいたします(`・ω・´)b!

就活の振り返り(選考メイン: 2022 修正版)

まえがき

かなり長めの記事です。

面接の雰囲気、聞かれたことや、面接を通して反省した点などがざっとわかる感じにしておきます。 秘密保持に当たる部分は伏せています。

時系列はだいたいそろえていますが、面接の順番等は前後しています。

記事へのコメントや、ツイッターでのリプライ、DMなどで企業ごとの詳しい面接内容について聞くことやアドバイスを求めるのは遠慮いただきたいです。

また、年度によって面接内容は変わるかもしれないですし、人によって選考フローに差が生じることもあるので、参考程度にお願いします。

2021/07/30 追記:記事執筆当時はほかの就活生へどういう雰囲気だったかを一個人として伝える意義があると思って社名を書いていましたが、22卒の就活も終わりつつある段階で、その意義も薄れてきたと思うので、社名をいろはにほへとで伏せました

2022/04/10 追記:入社に伴って一部表現を変更したり、追記したりしました。事実ベースのところはそのままです。


就活全体を通して大雑把に感じたことはこちらの記事に書いてあります。 drakscake.hatenadiary.com

上記記事とは異なり、本記事では「選考でどんな質問があったか」「そこで何を感じ、何を考えたか」にフォーカスします。

0. 前提

一般

  • すべてオンライン面談、面接
  • 服装はすべて例外なく私服
  • コーディングテストは主に C++ で書いていますが、Web 系の問題では Golang を使った
  • 企業を知ったきっかけはサポーターズ経由がほとんど(メンターの推薦や逆求人イベントなど)

スキルセット的なもの

それ以外で話したこと

  • タイピング
  • pixiv などでのイラスト創作活動
  • 生協サークルでの受験生サポート活動、オープンキャンパスのサポート

志望

  • ウェブ系
  • ゲーム系

どうやって企業を探したか?

  • 主にサポーターズのメンターさんと1on1で面談して探してもらう感じでした
  • 一部は自分で応募したのもあります
  • マイナビリクルートといった有名どころのサービスは一切利用しませんでした
    • エンジニア就活ならやっぱりそういう総合的に扱っているところよりかは特化したほうが圧倒的に良い

以下でぼくが選考を受けた企業の全てで、11社のみです。 これ以外は書類すら出していません。

また、エンジニア領域に特化しているうえに、就活一般のレベル感から比較するとおそらく選考レベルは非常に高いため、一般的な就活のイメージとはかなり乖離しています。 その辺を頭に入れたうえで読んでいただけると幸いです。

選考で「何を聞かれたか」「どう答えたか」は事実ベースで書いてあり本当のことです。 一方で「企業に対してこういう印象を抱いた」「自分はこう感じた」というのはあくまでも筆者の主観であり一感情です。 この記事を読んでたとえどの企業か特定できたとしても、実際にその企業がぼくの抱いた印象通りであるかはまた別です。 注意して読んでください。

1. い社

流れ

  1. 書類選考: スカウトにより免除
  2. Webコーディングテスト
  3. 面接(複数回、適性検査含む)
  4. 内定

スカウトされたのですが、いまいち自分が働くイメージがつかめなかったので、とりあえず受けるという感じになりました。 もし選考していく中で興味がわけば、しっかり調べようという感じです。

Webコーディング試験は3問あり、2問は完答、1問は数ケースミスったぐらいで通過しました。 アルゴリズム系とWeb系の実装の両方です。 インターンのコーディング試験みたいな感じですかね。難しくはないです。

1次面接はライブコーディング試験でした。データ構造についての知識を口頭で問われたのは問題なく答えられたのですが、 その後のコーディングで、後半の設問でミスを修正できずに撃沈しました。 ちなみに、ミスを修正しようと悩んでいる間に面接官が回線落ちして、 「面接強制終了させられたか...」と落ち込んだのをよく覚えています。

最初に受けたところなので、こういうのが出るのか...コーディング対策をしなければ!と焦りましたが、 他の企業と比較してもコーディング試験内容が変だったし、 後から振り返ってみるとその試験で何を見たかったんだろう?というお気持ちの方が強かったので、 コーディング試験の対策に時間を割くようになったというわけではなかったです。

ちなみにライブコーディングも含めてコーディング試験落ちしたのはここだけです(笑)。

2. ろ社

正直通る気はしなかったので、逆に自分がどれくらい価値があるのかを見たいと思ってチャレンジ、といった感じでした。

1次面接は、これまでの開発経験や個人製作の作品について丁寧に深掘りしていく感じでした。 この時点で結構鋭い質問が飛んできてかなり焦ったのを記憶しています。 面接ってこういう感じなのかーと焦りを感じた一回でした。ぶっちゃけここで落ちたと思いましたが通過でした。

2次面接はNDAにつき内容は書けません。

結果として2次面接で落ちたのですが、 何を見られていたのかがわからなかった、というのが正直なところです。

面接って難しいですね。

3. は社

流れ

  1. 書類選考: 書類は面接の際の資料となるので提出したが、スカウトのため免除
  2. 1次面接
  3. 2次面接
  4. 最終面接

面白そうな企業で丁寧に調べて挑みました。

1次面接は面接官エンジニア1名に対して、自分のスキルについて話す感じでしたが、割と雑談が多かったです。 最初のカジュアルな自己紹介でゲーム実況動画を見るのが好きと伝えたところ、話が盛り上がり、その後の話も円滑に楽しく話せたので、最初のつかみって大事だなと思いました。

2次面接は、面接官が2名で、1次面接と同じようなことを聞かれましたが、技術系の話をかなり深く掘られました。 面接慣れしていないせいで、回答に説得力がなかったのを自分でも感じ取れたのが辛かったですね。結果としてここで落ちました。

この辺から、だいたい面接で聞かれる内容ってこんな感じなのかとわかったので、一度整理し始めることにしました。 この反省は後々の面接でロジカルに話ができる点の評価につながったのでよかったかなと思います。

とはいえ、面白そうな企業で興味がかなりあっただけに、 最初の方に受けたのは大きなミスだったかなと、自分の責任ですが後悔してます。

4. に社

1次面接で、プログラミングを始めたきっかけ、情報系を目指した理由、人生で一番つらかったことは何かを聞かれました。 手ごたえは悪くはなかったのですが、残念ながら1次面接で落ちました。

フィードバックが返ってきたので読んでみると、技術力は期待があったそうで、 ダメなところが、事業への理解はある程度あったものの、ビジョンに関する共感や意思が感じられなかったところでした。

新卒だと、社風に合うかどうかを重視しているところもあるので、こういったところを下調べするのは大事そうですね。 ただ、個人的には入社意思や、ビジョンについてどう思うかを具体的に聞かれていない(企業がこういうことをやっているよ、という紹介はあった)ので、 そういうフィードバックになるなら、面接でもっと突っ込んで聞いてくれた方がよかったのになあって感じてしまいました。

ただ、おかげで、技術面の質問だけじゃなくて、企業の目標とかその辺の情報も(今まで以上に)調べるようにしようと意識面に還元できたのはよかったです。

5. ほ社

自分にぴったりだと思っていたところです。

ただ、エントリーから1次面接に至るまでに1か月以上かかりました。

1次面接では、どんなものを作ったかに加えて、好きなサービスは何か、外部サービスについてこの部分はどう実装したらいいと思う?このサービスはどう実装していると思う? など、とにかく技術的な質問が多かったです。 あまり自分の経験に突っ込んでくれることはなく、一方的な印象を受けました。

後半では、書いたことある言語でライブコーディングしたんですが、言語や問題が面接官の指定だったので、自分の得意な言語で勝負できず、全体を実装しきって終わる程度で手ごたえは最悪でした。

結果は1次面接落ちです。 志望度がそれなりに高かったので、終わった後の気分は最悪でしたが、受験と違って、いろいろなタイプの入社試験があるのだなと思った1回でした。

特に、ある程度企業が成長していると、特定の言語でコードがバリバリ書ける即戦力が欲しいみたいなところもあるので、この企業さんはそういうタイプなのかなと感じました。

6. へ社

逆求人イベントで面談の機会をいただけたのですが、行く気がゼロだったところです。 なぜかというと自分のやりたいこととマッチしなさそうだったからです。

ではなぜ面接を受けたかというと、3回ほど電話で面接の日程を入れろとかけてきたからです。 今思えば着信拒否でもすればよかったかもしれません。

面接はいたって普通でした。雰囲気はよかったと思います。 ただ、事前にあまりいい印象がなく、ネットの口コミでも仕事量が多いという話題が多かったので、 「ネットで残業が多いという口コミが多かったのですが実際どうですか?」と逆質問で思い切って聞くという就活生の典型的 NG 質問例をしました。 回答が「(おそらく10時ごろ勤務スタートで)21時には帰る人が多い」が一言目で「頑張る人は22〜23時まで頑張るかな」みたいな話が出て、 8時間+1時間休憩で許容されている時間を普通に超えているので、この時点で無理だなと思いました。

結果的には一次面接落ちという形で退散しました。

7. と社

流れ

  1. 書類選考
  2. 面接(3回程度)

下調べの段階で面白そうだなと感じていました。ただ、選考のレベル感は相当高そうだなと感じていました。

1次面接は質問内容もこれまでに受けてきたものとほぼ変わらず、論文のこと、高校から大学院までのこと、プログラミングのことの3つがメインでした。この面接では最後に画面に向かってバイバイとみんなで手を振りあったのが印象的です(こんなアットホームな雰囲気で受けられるのか...)。

2次面接は3人の面接官がいて、1対3で行う形式でした。 中学~大学院での活動、卒論、修論について、経験についての質問に加えて、知識を抜き打ちチェック的な感じで問われました。

知識面に関する問いは保守性の高いコード、信頼性の高いコードはどんなコードか?という抽象度がかなり高い問いでした。 ある程度開発経験があってもなかなかパッと言葉にまとめようとすると難しい問いだと思います。 自分の回答としては、

  • 信頼性が高いコード:テストがきちんと書かれているコード
  • 保守性の高いコード:言語のアップデートなどがしっかりされている

と言った気がします。 振り返ってみれば、保守性については、単純にリポジトリのコミットログの整理とかコーディング規約の話とかすればよかったかもしれません。

2次面接は通過後に以下のようなフィードバックがありました。

▼GOOD

-コミュニケーションが上手(的確に話せる)

→(企業名)は議論することが多いので、相手のことを配慮できる点と思考力高そうな部分を評価 →社内の雰囲気にあいそう

▼最終選考に向けての準備

自分が携われるプロダクトで、世の中をどうしていきたいか? 何のために物を作る、どういうプロダクトに携わりたいのか?

最終面接では、事前に「自分が携われるプロダクトで世の中をどうしていきたいか?」「何のために物を作る、どういうプロダクトに携わりたいのか?」を考えておいてほしいというメッセージが来ていたので準備をしておきました。それ以外では、どういう人と一緒に働きたい/逆に働きたくないか、入社した場合、実現できなくなると考えていることは何か、他社の選考状況や選考を受けなかった理由、そもそも自分が考える「ベンチャー」とは何かなど、これまでにあまりされなかった質問が飛んできました。人事の方も事前にこれまでの面接内容を把握していたのが強く感じられ、過去2回の面接内容とも関連付けて質問してくることもあり、回答内容の一貫性を試されている感じがしました。

結果的には、御社が第一志望アピールがあと一歩足りなかった的なフィードバックがあって落ちました。そこ? うーん、割とここ行きたかったんだけどなあ。

8. ち社

流れ

  1. コーディング試験(Web)
  2. 一次面接
  3. 二次面接
  4. 最終面接

コーディング試験は重ための1問(制限時間4時間に対し、実装で1.5時間くらいじっくりかけた)でしたが落ち着いて解くことができました。 余談ですが、このコーディング試験は静岡に遠征していた時に、ホテルで眠れなさ過ぎてAM3:30くらいから解いていました。 フィードバックも返してくれるのですが、コーナーケースで落ちてたくらいで、ほぼ満点で、問題なく通過しました。

1次面接は、エンジニアの方(スクラムリーダー)1名でした。 最初に自己紹介(形式自由)があったので、無難に名前、所属、研究内容と開発経験を話しました。 あとはコーディングテストの感想や、解法、ソースコードの説明などもしました。これは替え玉受験をしていないかのチェックも兼ねていると思います。

自分自身がマネジメントやコミュニケーションが好きだったことと、相手もコードを書くよりチームをどううまく動かすかをメインに今活動しているとのことだったので双方の考えがとてもマッチしていた気がします。

2次面接でもほぼ同様のことを聞かれましたが、人生で一番頑張ったこと、一番しくじったこととその反省あたりはしっかり聞かれた気がします。 成功体験も失敗経験もなぜそうなったかをしっかり振り返ることが大切なのは痛感していましたから、ここら辺はしっかり話せたと思います。

2次面接後には以下のフィードバックをいただいていました。

▼企業評価 前提として、これまでの面接評価は高く 、特にロジカル面を評価されています。 コードテストなどの解法も面白くて面接官が感心するほどだったようです。 また、謙虚で面接中にFBをもらいにいく姿勢やとにかくガツガツ開発をしていきたいというのも好評価頂いているポイントです。

これは、ちゃんと落ち着いて面接に臨めばきっと良い結果になるのではないか!とこの時点で自信を持てていました。

最終面接当日ですが、最初に人事の方に(選考と関係なく)質問したいこと、悩みなどを30分程度話す時間を設けていただき、そのあと面接という形になりました。

面接で、聞かれたこととしては、順番に、情報系に興味を持ったきっかけ→研究内容をダラダラ深掘り...という感じで、 1次面接、2次面接と同じような感じのことを聞かれました。 途中まで、話が盛り上がらなかったのを察していたので、逆質問はかなり相手に熱く語らせたいようなものを選びました。内容としては、

  • 若手の成長環境に力を入れているとのことで、こういう新人さんは優秀だと思った例を教えていただきたい。自分もそういう人を目指していきたい
  • 他社にはない魅力的なところはどこか?
  • 競合他社とどういったすみ分けをしているのか?

自分の話が面白くなくても、相手が強く語ってくだされば、面接の最後なのでもしかすると大逆転するかも、といった一縷の望みをかけた逆質問でした。

結果は残念ながらお見送りでした。 企業自体はすごくよさそうと思っていた&結構志望度が高かっただけに、最後で腑に落ちない感じで終わってしまいとても悲しかったです。

9. り社

面談を受けただけで、面接には進みませんでした。

企業としてはおそらくC++とかその辺をバリバリ使いこなせる即戦力が欲しく、 入社後に育成しよう!みたいな雰囲気ではなさそうです。 ゲームが好きで単にゲームプレーするだけじゃなくて自分でゲーム作れる & C++めっちゃ書ける & 話題のタイトルの開発に関わりたい!っていう人には天職だと思います。

一方で、最初から「君、別にいらないよ」感が強かったので、感情面としては不快感が非常に強かったのも正直な感想です。

10. ぬ社

流れ

  1. 書類選考
  2. 面談
  3. コーディングテスト
  4. 面接(複数回)・WEB適性検査(言語・計数)
  5. 最終面接

サポーターズのメンターさんが紹介してくださりました。

面談をスキップしてコーディングテストを受験することもできますが、個人的には面談は受けたほうがいいと思います。 人事の方が、自分のいいところ探しをしてくださる感じで、自分が就活で何を強みとしてアピールしていけばよいかが明確になり自信を持てました。

1次面接は、過去の経験について質問されたり、どういったキャリアを描いているかというようなことを聞かれました。 こちらからは携わっているプロジェクトについていろいろ聞いてみました。

1次面接の次の日に電話がかかってきて、3日後(クリスマスイブ)に最終面接を受けてくれないかと案内が来ました。あれ、最終以外の面接って複数回じゃなかったっけ...案内間違えてるんじゃないか...と思ったのですが、人事の方曰く、1次面接の面接官が最短フローで案内してほしいと対応があったとのことでキツネにつままれたような感じでした。嬉しかったです...。

最終面接では、役員のお二方とそれぞれ30分ずつぐらいお話しました。

一人目の方とは、現在の就活状況ややりたいこと、自分の性格など、自分自身の人柄を中心に見られていた気がします。 二人目の方とは、アイスブレークでまず趣味の話をしました。 最終でまさかの話題ですが、ゲームについて話したところ、懐かしいタイトルの話が盛り上がったり、 ゲームの細かいこだわりとかキャラとか世界観の話で盛り上がってとても楽しかったです。また、高校まで部活動で吹奏楽部していた話も「すごくいいね!」と親身に話を聴いてくださり楽しかったですね。役員というとこわい、堅苦しいといった印象があると思うのですが、まったく真逆でした。 もう少し真面目な話もしましたが、ゲームや吹奏楽部での活動の話の割合が多かったです。 好きなゲームの話を共有しているときって一番楽しいですよね。

終結果としては内定でした。 スキル重視な企業も多い中、今後の成長も見込んでくださってのことだと思います。ありがとうございます。

もう一社このあと書きますが、結果的にこちらの企業に進むことに決めました。

ちなみに、内定承諾の期限は「自分がどの企業を選ぶかが決まるまで」でした。これホント?って思われるかもしれませんが、中には数か月悩んで決めた人もいるみたいです。珍しいと思います。

11. る社

流れ

  1. エントリー(Web)
  2. コーディング試験
  3. 面接(自己紹介&ライブコーディング)
  4. 面談(選考対象外)
  5. 面接(プレゼン)
  6. 面接 / 適性検査(SPI)

メガベンチャーかつウェブ開発系で自社サービスを持っている、かつ大規模、多種多様ということで非常に志望度は高かったです。 知名度も非常に高く、知らない人はいないと思います。

エントリーフォームが長いので入力途中でセッションが切れないように注意してください(一敗)。

コーディング試験は、易しめの問題からかなり難しいものまで用意されていました。出来は半分程度で、選考についての結果も届くのにかなり時間がかかったため、サイレントお祈りが頭をよぎりましたが、通過していました。

1次面接では30分という短い時間で、自己紹介とライブコーディングを行いました。 コーディング部分はあまりなく、設問に対して口頭で回答することが多かったです。

余談ですが、コーディングテストのエディタの動作確認で何か文字を打ってください、と言われて "hoge" と打ったら面接官に「hoge いいですね!」ってなぜか褒められたのをよく覚えています。 hogefugapiyo ってもしかして若いエンジニアにはもう通じないと思われているのかな...?とはいえ謎の嬉しさがありました。

続く面談は、30分間用意されており、どういった業務をしているか、リモートでどういう働き方をしているかなど好きなことを聞けます。 この時点で、他社の選考状況も聞かれました。思ったより時間が短いのと、選考には関係がないので、聞きたいことを絞っておくと良しです。 正直言うと、もうちょっとお時間取っていただけるとうれしいかなーって思います!結構聞きたいことはあったので...。

2次面接では、自分自身が技術領域で最も力を入れたこと or 研究内容について5分程度のプレゼンを行い、それに基づいた質疑応答を行いました。 ちなみに、プレゼン内容は技育展で作ったものを話しました。想定質問を事前に考え、資料の末尾の Appendix に回答を載せておいたところ、ほぼ全部想定通りの質問内容でした。Appendix のスライドを見せながらお話しすることができて、面接官もこいつ準備いいやつだな...みたいな雰囲気になってたのを覚えています。

その後は、就活の軸、企業選びの軸といったように普通の面接と同じことをしました。一つ特徴的だった質問としては、開発時のこだわりポイントを(プレゼン発表の開発とは関係なく)3つ挙げてって言われたことですかね。 3ついきなり挙げろって言われても、結構焦ると思います。僕は割と焦りましたが、ちゃんと3つ理由付きで答えられて、面接官も頷いてくださったと思います。

面接の最後でフィードバックをいただいたのですが、ここで「その就活の軸だとベンチャー系どこでも当てはまるよ」と最初に返ってきたので、 良いところじゃなくて改善してほしいところがぱっと最初に出るならお祈りかな...とこの時点でだいぶメンタルはズタボロになっていました。が、次の日に通過の連絡をいただけてよかったです。

選考要素が強かったのはここまでで、以降はほぼ面談という感じでした。

1回目の面談では、履歴書内容確認と、就活の軸や現時点での志望度、将来なりたいエンジニア像などを聞かれました。2次面接までの振り返りもあり、相手のことを考えて話せる点(事前にAppendixスライドを用意してわかりやすい説明をしていたとか)とかがかなり高評価だったようです。ただ、前述の「ぬ社」さんと迷っていると伝えたところ、エンジニアとの面談を一度挟んで、はたらく意思が固まったらオファーをだしましょうという話になりました。

2回目の面談では、エンジニア面談を経てどう考え方が変わったかを話したり、改めてどういうことをやりたいかの整理を行いました。迷っている、と伝えるとまたオファーが先延ばしになりそうだったので、こちらに行きたい気持ちの方が強いと伝えたところ、ぜひ来ていただきたいので突然ですが内定を出しましょう、と言われその場で内定が出ました。 その後は、採用条件の確認を行い、返事の期限を2週間以内と決定して終了しました。 承諾の返事の期限がかなり短いので、他の企業と並行して受ける際は要注意でした。むしろこういうパターンが一般的...?

総括

面接が下手なうちに行きたいところを受けるのはかなりのミスだったと思います。 他の友達と情報を交換しつつ、話すことを練っていった方がうまくいく可能性はぐんと上がると思います。

入社後の追記

面接に落ち続けると、だんだん就活の小手先のテクニックに走ったり、話を盛って自分をよく見せようと思ったりする方向に走ってしまいそうですが、 私は一貫して等身大の自分を話すことに専念しました。おかげで、入社前後でのギャップが少なく、よくなじめていると思います。

エンジニアインターンになんとなく応募して通らなかった時から感じていましたが、エンジニア採用は弱肉強食で、応募者間のレベルの差が非常に大きいのかなと思います。いわゆる強い人は応募数少なくても無限にスカウトが来る一方で、ある閾値以下のスキルだとスカウトがほぼ取れなくなって妥協しないといけないことが増える、そんな世界に感じます。

情報系からすると当たり前では?と感じる人も多いかもしれませんが、同じ企業の違う職種(情報系ではないしエンジニアでもない)の採用を通過した人の話を聞くと、明確にスキル・経験値があるわけじゃないし、応募者の間でもその差が大きいわけじゃない、学歴で採用でもないとなるとどこが強みなのか考えて話しても、結構な数落ちたし、70社とか受けた、みたい人が多かったです。

一方で、学生時代に何個インターンを経験したかみたいなのは、入社してからのキャリアも考えるとごくごく小さな誤差に感じます。やりたいこともない人が、なんとなく目的もなくインターンの数だけこなすぐらいだったら、研究なり趣味なりに時間を費やすほうが学生時代の過ごし方として有意義に感じます。ただし情報系のスキルがある程度伴っていることが大前提です。

これから仕事で大変なことはたくさんあると思いますが、今の環境なら楽しんで仕事できると思うし、苦しいことがあっても相談できる仲間がいる安心感があります。就活に苦しみはつきものですが、妥協しなくて本当に良かったと思います。