けものみち

まったりと、きのむくままに。

タイピングマスターへの道【その1】

本日からタイピング関連の連載をちょこっとずつ書いていきます( `꒳´ )

この記事の対象者

  • ローマ字入力のタイピングができない人、めちゃくちゃ遅くて苦手意識がある人
  • 我流で打ってるけどちゃんとしたフォームで打ちたい人

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  1. タイピングの能力の現状
  2. タイピングできると何が嬉しい?
  3. どれくらい速くなれば十分?
  4. ローマ字入力の基礎

1. タイピングの能力の現状

以下の論文は少し前ですが、大学生が e-typing の腕試しレベルチェックを行った際のスコア分布らしいです。 https://gakkai.univcoop.or.jp/pcc/2014/papers/pdf/pcc015.pdf

e-typing の腕試しレベルチェックの平均点はおおよそ210点~240点になることが多く、この辺のスコアが取れていればあまり日常でタイピングで困ることはないのですが、一般大学生にタイピングスキルを調査すると、ほとんどが手書き入力よりも遅いという現状なようです(現役の学生にデータをとったらまた変わってくるかもしれませんが)。

タイピングを趣味として、そして本気で競技として取り組んでいる筆者からすると、どうしてここまでコンピュータが普及し、身近に触れられる機会が増えたのに、一番基礎的な能力であるタイピング能力が杜撰に扱われているのか不思議でなりません。ペンを持って字を書けないのと同じような感じがします。


2. タイピングできると何が嬉しい?

パソコンでの入力関係の作業効率がぐーんと上がります。

このようなブログ記事を書く際も、打つ速度が速ければ(内容の構成云々の時間は別として)記事を書くのに費やす時間が短くなります。大学などのレポート課題でも、書く内容が決まった後に打ち込むのがだるいと思うことも少なくなるでしょう。数千文字程度では全く疲れなくなります。

最近はオンライン会議や講義も多いでしょうから、タイピングが速いと会話のスピードについていきながらメモを取るなんてことも容易になります。

そして、タイピングが速い人ほど誤字も少なくなる傾向があると思います。 ツイッターのようなSNSで投稿する際も、ほとんど誤字をすることがないと思いますし、技術関連の記事やブログを書いていても誤字脱字が少ないと思います。逆に言うと、短い文章で誤字脱字をしているとこの人タイピング大丈夫なのか、そもそも文章読み返していないのでは?と思われますし、ダサいです。


3. どれくらい速くなれば十分?

www.e-typing.ne.jp

e-typing の腕試しレベルチェックのスコアをみてみると、200点あればそんなに困らないんじゃないかなと思います。

次の記事は、腕試しレベルチェックの得点の分布をとったものが掲載されています。

2chのe-typingスコアランクは本当に正しいのか?新しい指標を作ってみました! | 蓬莱の幻想

これを見ても、300点以下がほとんどです。300点超えてくると一般には速い方と言われると思います。 400超えてくると、もう基本的に困ることはないと思います。

タイピングに並々ならぬ努力を費やし、変態パーと呼ばれるようになるにはおそらく600必要だと思います。この辺になってくると、テレビのリアルタイム字幕制作などにかかわっている関係者もでてくるようです。

ちなみに私はワードにもよりますが630~680、Max 703です(どうでもいい)。


4. ローマ字入力の基礎

というわけで、まずはタイピングを始めようとなったときに基礎となるフォームを習得しないと始まりません。

初心者におすすめするのは「ホームポジション」とよばれるものです。

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キーボードがこのような感じの配列となっていますが、まず「F」キーと「J」キーを見つけてください。 そして、左手小指をA、左手薬指をS、左手中指をD、左手人差し指をFにおきます。 右手も同様に、右手人差し指をJ、右手中指をK、右手薬指をL、右手小指を;に置きます。 親指は両方スペースキーにおいてください。

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こんな感じになりますね?これがホームポジションと言われるものです。 最初は忘れてしまうかもしれませんが、FキーとJキーの上には必ず突起があるのをご存じでしたか? これを目印に手を置いてみてください。

これで手の置き方はわかりました。 次に手の動かし方です。

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上の図のように、縦1列を各指が担当するような感じが基本です。人差し指は2列分担当します。 あとで五十音を覚えるときにでもゆっくり指先に感覚をしみ込ませればよいです。

次に、五十音を打てるようになりましょう。 まずは基礎となる「あいうえお」からです。

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キーボード上で「あいうえお」に対応するのは上の赤枠の部分です。 A: あ、I: い、U: う、E: え、O: お となっています。 まずはこの母音5つをしっかり指先で覚えてください。 適当なテキストエディタなどを起動してひたすら「あいうえお」「おえういあ」など打ってもいいですし、もし「あ」行だけ練習できるタイピング練習ソフトみたいなのがあればそれで練習しても構いません。

母音を覚えたらあとは子音をくっつけるだけです*1

子音 入力
k か: ka き: ki く: ku け: ke こ: ko
s さ: sa し: si す: su せ: se そ: so
t た: ta ち: ti つ: tu て: te と: to
n な: na に: ni ぬ: nu ね: no の: no
h は: ha ひ: hi ふ: hu へ: he ほ: ho
m ま: ma み: mi む: mu め: me も: mo
y や: ya ゆ: yu よ: yo
r ら: ra り: ri る: ru れ: re ろ: ro
w わ: wa を: wo ん: nn
g が: ga ぎ: gi ぐ: gu げ: ge ご: go
z ざ: za じ: zi ず: zu ぜ: ze ぞ: zo
d だ: da ぢ: di づ: du で: de ど: do
b ば: ba び: bi ぶ: bu べ: be ぼ: bo
p ぱ: pa ぴ: pi ぷ: pu ぺ: pe ぽ: po

「ん」だけ例外ですが、このような感じで基本的な五十音についてはこれで打つことができるようになります。まずはここまでをしっかり指先に叩き込んでください。ひたすら練習です。

ここまで習得出来たら、あとは「しゃ」「しゅ」「しょ」や「っ」なども覚えます。

https://www.e-typing.ne.jp/datas/roma/roman_matrix.pdf

上記のローマ字入力表を参考に覚えてみてください。ただし、「とぁ」などはめったに使わないので、使いそうなところから覚えてください。

「っ」は子音を二個重ねるだけでできます。「だった」→「datta」というようにです。

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最後に念押しをしますが、基本的にこのような指づかいになるように心がけて練習するようにしてください。慣れないうちは全然手元を見ても構いません。むしろ、最初のうちはしっかり手元を見て確実に押せるように心がけてください。

慣れてきたら、少しずつ手元から目を離します。いわゆるタッチタイピング*2の習得になります。手元を見ずにある程度スラスラ打てるようになれたらもうこれで初心者は卒業です。

練習に使う文章ですが、初めのうちは短い単語で練習するようにしてください。短文だと1回練習するのに時間かかって、練習するのがおっくうになって続かなくなると思います。毎日ちょっとずつでいいんです。パソコンを起動すれば一日数分から練習できるのがタイピング練習のいいところです。ツイッターなどに投稿する際にもちょっとタイピングやってみるか!と思うだけで構いません。


今回はここまでです。 次回以降はもう少し練習法やコツなどについて書いていきたいと思います。

それでは!

*1:ここでは初級編なので特に複数パターンがあるものについては触れないことにします

*2:いまだにブラインドタッチという言い方をする人がいますが、これはブラインドが「盲目」の意味にあたり差別用語とされることもあるため、望ましくないとされることが多いです。