EXCEED GEAR 120fps 対応版 おうちボルテの環境構築
2年前に書いたおうちボルテ環境構築記事から、いろいろアップデートしたので再度まとめなおしてみました。
そもそもおうちボルテとは
ゲームセンターの音楽ゲームコーナーにある「SOUND VOLTEX EXCEED GEAR」を、自宅のパソコンで遊べるようにした公式のものです。 月額 1,628円(税込み)払うと自宅でプレーし放題となります。楽曲については追加パックが用意されており、必要に応じて追加課金します。
自宅のプレー環境見た目
一人暮らし(1Kタイプ)の部屋で、普段の作業机の上にコントローラーとディスプレイを載せてプレーしています。
おうちでもぬるぬると666紅刃ちゃんが動いていていいですね。かわいい。
プレー環境についての解説
以下、プレーに必要な機材について解説をします。 特に重要なパソコン、ディスプレイ、コントローラーについてある程度詳しく説明をします。 120fps で判定等に遅延を感じず、アーケードにほぼ近い環境でプレーできる状態を目指すのが目標です。
パソコン周り
パソコンは、Lenovo Legion Y7000 2019 年モデルです。ノート型のゲーミングPCでスペックは以下の通りです。
- CPU: Intel Core-i7 9750HF (12M キャッシュ, ベースクロック 2.60GHz、最大 4.50 GHz)
- メモリ: 16GB
- 要件として8GB以上必須
- ストレージ: 1TB HDD + 256GB SSD
- おうちボルテのデータ自体はそこそこ容量あるので、HDD のほうに入れています
- グラフィックス: NVIDIA GeForce GTX 1650
- 120fps 推奨要件ぴったりです
- ネット回線: 光回線
CPUの詳細は上記のサイトに載っています。Intel の CPU の型番の読み方がわからない方は https://pentablet.club/intelcpuguide を参照してください。
おうちボルテの動作負荷がそれなりにあるので、基本的にCPUはターボ設定にして 4.00GHz 近くで動かしています。
メモリについては要件として8GB以上と書いてありますが、普段使いでもほかのゲームでも快適さを求めるなら16GBは必須だと思ったほうがいいです。 金銭的に余力があれば、メモリ32GBにしてもいいかもしれません。
回線は光回線を利用しています。 初回データダウンロード(数GB)と、追加データダウンロード、プレー中のスコア登録など通信が必要で、特に初回データダウンロードが重いです。 FPS などのリアルタイム対戦で求められるほど回線の品質は重要ではないものの、あると初回のダウンロードが快適になります。
現在このモデルのパソコンは販売されていないので注意が必要です。 また、Windows 10 (もしくは Windows 11) 64bit 以外の OS は動作保証対象外となっています。
音声
パソコンにイヤホンを接続しています。マンションの一室で生活しており、あまり大音量で音楽を流せないためです。
音声をスピーカーで流せる環境があればお好きなスピーカーを用意しましょう。ただし、遅延しないように有線接続のものをおすすめします。
ディスプレイ
UltraGear 27GN650-B です。
価格も32,000円~35,000円とお手頃ながら、120fps で遊ぶための要件として、リフレッシュレート 144Hz(>120Hz)、ピボット機能(ディスプレイ自体を縦横90度回転させられる)、フルHD(解像度 1920x1080 ピクセル)、比率 16:9、応答速度1ms と十分なほどそろっています。27インチサイズなので普段の作業でも大きめのディスプレイとして利用しやすいです。
コントローラー
SVSE5 を使っています。最近は FAUCETWO とか SVRE9 とかもあるので予算と相談して購入しましょう。また、注文から到着まである程度期間を要するので早めに。
注文内容としては、
- ノブ: アルプス 801
- 正方形ボタンLED: 青
- FXボタンLED: 赤
- マイクロスイッチ: DJDAO カスタマイズスイッチ 25g
- ボタン: DJDAO
で、SVSE5のデフォルトです。バネについては後述します。
ツマミに関しては、アーケードでは滑らかに回るのに対して、こちらは若干「クリック感」(回すとカチカチと小さい音が鳴る感じ)があるので少し違和感があるかもしれません。でもあまり気にはなりません。 また、おうちボルテをする際には以下のサイトの「中華ボルテコン変換機」ツールを使ってツマミの座標変換を行う必要があります。
バネについてはアーケードの打鍵感に近づけるため以下のものに取り換えています。
60g のバネがかたいと感じられる方はぜひ交換をおすすめします。
こちらのコントローラーは、底面を外すことで配線やボタンをはずしてメンテできるのが非常に良いです。ボタンがハマるようになった場合のメンテなど、何かとボタンごとに分解できるのは非常にありがたいです。
コントローラーは公式からエントリーモデルが販売されています。
アーケードのボタンや上記で紹介したコントローラーとは構造自体が異なるため、アーケードの打鍵感とは大きく異なります。 自分は、ボルテではなく、弐寺のエントリーモデルのコントローラーを持っているのですが、明らかにアーケードや SVSE5 のほうが打鍵感が良いと思います。
プレイする際の注意点
1. アーケード版との連動
スコアやクリアメダルについては連動しますが、おうち版、アーケード版どちらで出したかは区別されています。 そのため、おうち版で出したベストスコアがたとえVOLFORCE対象になったとしても、アーケード版のVOLFORCEが上がることはありませんし逆も然りです。もともとスコアをとっていてクリアメダルを更新した場合も同じです。
また、XCD譜面や新曲、HEXA DIVERなど、アーケードで先行配信されているものは基本的におうちボルテで更新がない限りはプレーすることはできません。
2. 判定
判定が遅延しているように感じられる人がもしかしたらいるかもしません。考えられる原因としては。
- ディスプレイの表示の遅延
- 処理落ち
- パソコンのスペック不足
あたりがあります。 ディスプレイの表示の遅延は、応答速度の設定を見直してみるといいと思います。 そもそもリフレッシュレートが足りていない場合や、応答速度が大きい(例えば6msなど)場合は設定だけで対処できないので、ディスプレイを買い替えるしかありません。
処理落ちについては、おうちボルテをプレイする際は不要なアプリやソフトを終了させておくのをおすすめします。 特に、ブラウザについてはメモリを食うので落としておくとよいと思います。
パソコンのスペック不足に関しては、メモリについては増設するという手がありますが、必ずしも増設できるとは限らないですし、 CPUに関しては交換が難しいので、おとなしく最初にいいスペックのパソコンに投資しましょう。
また、処理の優先度を変えることである程度改善するかもしれません。
タスクマネージャーから sv6c.exe のプロセスの優先度を通常から「通常以上」、または「高」に変えることでリソースを優先してくれるようになります。ただし、システムの動作が不安定になるケースもあるので注意してください。
3. ボタンについて
自宅でやってみると想像以上に打鍵音は大きく聞こえるものです。 マンションや寮などに住んでいる場合は鉄筋構造であっても、プレイする時間帯に気を付ける、コントローラーのボタンを静音化してみるなど、配慮が必要になってきます。
ボタンの静音化については、検索するとたくさん解説記事が出てくるので参考にしてみるといいと思います。 わたしは、紙ナプキンをボタンの底面と、ボタンを支えるケースの間に挟んでいます。 ある程度の静音化も達成しつつ、打鍵感も損なわず、材料費もほぼないのでおすすめです。
また、人によってはボタンを押したときの発光がゲームセンターよりもまぶしいと感じられると思いますが、その場合はLEDを外すこともできます。 わたしはFXの赤い光は気になりませんが、BT-A~Dの青い光は自宅だとまぶしく感じるので外しています。
4. 120fps で動作しない場合
120Hz 以上のモニターを使っていながら、おうちボルテの起動画面で「VSYNC で 60fps にする」的な警告が出て、60fps でしか動作しないケースがあります。
この場合は、次の個所を見直してみてください。
まず、おうちボルテの SETTINGS > 描画設定 にある「フレームレート」が「自動設定」になっていることを確認してください。 これでダメな場合は、「プライマリディスプレイのリフレッシュレートを常に優先する」にチェックを入れて、Windows 側の設定(デスクトップで右クリック > ディスプレイ設定)を変えます。
ディスプレイの設定で、プレーに使う画面を選択し「これをメインディスプレイにする」にチェックを入れます。こうすることでプライマリディスプレイ(=メインディスプレイ)として設定することができます。
もしこれでも 60fps になってしまう場合は、Windows のシステム側で動作が重くなっている可能性があるので、不要なアプリやブラウザ、ソフトを終了させるか、一度再起動をしてみると改善するケースが多いです。
感想とか
いっぺんにすべての機材をそろえるにはかなりコストがかかるので一つ一つそろえていくのが現実的かと思います。 わたしは、2020年のコロナの時に給付金10万円が入ったのでゲーミングPCとコントローラーを購入し、おうちボルテの大型アップデートに伴ってゲーミングディスプレイを購入したという感じです。
おうちでプレーしていながらほとんどアーケードと大差ないので、練習のモチベーションがかなり上がっております。 特に社会人になってからは、平日仕事を終えた状態でゲーセンに向かうのは結構疲れるのとモチベーションに左右されてしまうところがありますし、 リモートワークの場合はわざわざ外出しないといけないですから、家で手軽に遊べるメリットは非常に大きくて助かっています。休日とかはついつい5~6時間遊んでしまうこともあるのだとか。
おうちでたくさん練習したい!おうちからボルテのプレーを配信したい!などいろんな同機はあると思うので、予算やモチベーションなどと相談しながらぜひ快適な環境をつくってみてください!
2022/04 月間レポート
写真: 入社式会場
早いもので、社会人になってから1ヶ月が経ちました。
今回の記事では、この社会人最初の1ヶ月間で学んだこと、感じたことなどを簡潔にまとめていこうと思います。
入社前と入社後
学生は勉強、研究、アルバイト、遊び、休息、観光、何をしても自己責任で比較的自由でした。 一方、社会人はいくらいい会社に行こうとも、結局平日は仕事で拘束されるのでどこかで疲弊するのではないかと入社前は思っていました。
就活自体は自分の中では悔いがなく、100点満点で言えば100点の意思決定ができたと思っていますが、それでもやはり学生生活の自由さがなくなると思うとどこか悲しい気持ちになっていました。
入社後、嬉しいことに、そんなブルーな気持ちはどこか消え去りました。
最初の2週間はオフィスに入り浸りでした。同期とたわいもない話をしたり、一緒に飲みに行ったり、ボドゲをしたり...と充実していました。 同期の一部だけと仲良くなったわけじゃなくて、全員と会話できた点は、高校までのクラスメイトとの関係よりも遥かに充実していたと思います。
新卒の育成コストは大きくかかるので、早く現場で活躍してほしければ、おそらく最初から社会人としての基本的なスキル(ビジネスマナーなど)や、 仕事で実際に使える技術などを学ばせようとするところも多いと思うのですが、弊社は、 いきなりスキルを学ぶのではなく、互いの職種を理解することや、研修でのグループワークを通して議論や交流を深めること、 会社の文化を理解することに重点を置いていたと思います。
最初の2週間の研修が終わった後は、職種ごとに分かれて研修をしています。こちらではエンジニアらしいことをしていますが、中身は書けないので割愛。
人との関わり方
人の話をちゃんと聞く
「まず理解に徹し、そして理解される」ように意識しています。これは、「7つの習慣」という書籍に書いてある第5の習慣です。
エンジニアは否定から入りがち、とか言われがちなのと、自分もどうして自分のことを理解してくれないのか、と意見を押し付ける癖があるので、相手の話をしっかり傾聴する癖を身につけるようにしました。なかなか難しいのですが、じっくり時間かけて身につけて習慣化していこうと思います。
賞賛と感謝
人は誰かが悪いことをしたとき、相手、物事の悪いところばかりに目をつけがちで、表では口に出さなくとも、裏、あるいは最近では SNS で文句を言いがちな気がします。これは自分にとってはストレス発散になるかもしれませんが、聞き手にとっては愚痴を聞かされてストレスになりますし、「この人は裏でこういう悪口を言う人なんだ...」と密かに信頼を落とす要因になっていると思います。
そこで、まず相手の意見、行動に対して「いいね!」とか「ありがとう」を普段よりかなり意識して言うようにしています。Slack などでのテキストコミュニケーションでも一緒です。それと、先ほどの「理解に徹する」の部分と合わせて、ただ「いいね!」と言うのではなく、何が良かったのかを具体的に指摘するようにしています。そうした方が、ただ褒められているだけではなく、納得感のある賞賛となり、お互いに win-win な関係になるように思います。また、なにか改善点を指摘する際にも、良いところから言って改善点を述べるようにすると、逆の手順より受け入れられやすいように感じます。
お金のこと
資産形成の話を聞いてから、かなり興味を持つようになりました。 職場でしっかり成果を出して、自身の給料を上げていくのが先決かと思いますが、それだけでは足りない可能性も高く、投資信託や株について勉強していく必要があるように感じます。
株に関しては、持株会制度で奨励金付きで投資できますし、企業全体を俯瞰してみる視点や仕事への意識も高めることができるので、 ぜひやってみようと思います。
仕事のこと
研修中です。いまは目の前のことにしっかり集中して取り組もうと思います。
同期や先輩にエンジニアとしてのキャリアを相談することも多く、さまざまな助言をいただけました。 手をあげればチャレンジできる環境なので、助言を受け止めつつ、自分一人で深く悩みすぎず、自分の直感を信じて進んでもいいかなと思えています。
印象的な出来事・言葉
休日の使い方
1年のうちおおよそ 1/3 が土日祝日である(2022年は120日)ことを考えると、休日の過ごし方を充実させることも大切だという話がありました。
これは決して「休日にもコードを書いたり本を読んだり仕事に関係のあることをしろ」という意味ではなくて、 何気ない日常においても目的を持って行動して、自分の行動に後悔しない人になろう、という意味です。
20マイル行進
外的要因、内的要因様々な原因によって調子の波はあれども、毎日コツコツ努力を積み重ねていこうということです。 調子のいい時だけガッツリ前進して、悪い時は何もしない、というように差をつけるより、コンスタントにやっていく方が大成しやすいという話です。
これは継続することが苦手な自分にとって意識して習慣化しようとしていることの一つになっています。イチローや大谷翔平選手とまではいかなくても、継続的に力を蓄えていくことを意識して生活したいです。
採用でお世話になった方に...
採用でお世話になった方のうち、最初に面談で話したとある方にだけは感謝を伝えられていなかったのですが、研修中にお会いすることができました。 こちらから感謝の気持ちを伝えるつもりが、「(うちの会社名)を選んでくれてありがとう」と逆に感謝されてしまって、この会社を選んで本当に良かったな...って感じました。
あまりにも良い出来事で、個人の心に留めておくのはもったいないと思い、全社ミーティングの新卒特集コーナーでこの出来事を話しました。 良い話だ!といろいろな方からコメントをいただいたほか、あとで本人から「嬉しすぎて3回見ました!」「一つ一つの言葉を大切に受け止めて、自分で気づきを得ているのが頼もしいしこれからも楽しみにしている」と Slack でメッセージが来て、勇気を出してたくさんの方の前で話して本当に良かったと思います。
その他
東京散策はあんまりできていません。引っ越してすぐに明治神宮とか渋谷や目黒の辺りを散策した程度です。
おいしいご飯屋さんの情報をお待ちしております。
おわりに
個性豊かな同期と、素敵な環境に恵まれて社会人生活が充実しており、大変ハッピーです。
新卒は新卒というだけでどこか期待されているように感じます。 なので、これからエンジニアとしての力を蓄えていき、活躍してその期待を超えられるように精進していきたいです!